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東レ 白井美沙紀が木村沙織や中道瞳から授かり、トスに込める“お願い”

  • V1
  • 2021.05.05

積極的にチームメイトへ声をかける姿も多く見られる(写真中央)

 

自信を生むきっかけとなった、木村沙織からの言葉

 

 白井のセッター経験の始まりは中学生のころ。「バレーボールがうまくなりたい」という一心からテスト入団した貝塚ドリームスで、“遊び半分で”打診されたとき、そのポジションにおもしろさを覚えた。大和南(神奈川)高時代はツーセッター制の中で、長身アタッカー兼セッターとしてプレー。日本代表のアンダーエイジカテゴリーではセッターを務め、やがて周囲からの薦めを受けて、一本化を決断する。

 

 東レに入団後、本格的にセッターに取り組んだが、国内トップのカテゴリーでそう簡単にうまくはいかない。ましてや当時の東レは木村沙織や迫田さおりら女子日本代表の面々がずらりと並んでいた。もちろん、緊張もする。狙い通りにトスを上げられなかったとき、そのつど白井は「すいません」と先輩たちに頭を下げた。

 

 そのときに木村からかけられた言葉が、一つのきっかけになった。

 

 「トスが上がったら、もうアタッカーの責任だから。すいません、じゃなくて、お願い、でいいんだよ」

 

 今、当時の映像を振り返ると白井は「もうほんとうに下手くそなんですよ」と赤面する。ただ、木村からの言葉に救われ、「少しだけ自信を持ってトスを上げることができるようになれました」と明かした。

 

 もともと父の白井大史さん(現・松蔭大〔神奈川〕女子バレーボール部監督)は娘にセッターをやらせたかったそうで、いざ転向した娘へいちばんに伝えたのは“トスをていねいに上げること”。

 

 「父からは常々、『どんなに相手ブロックを振ることができても、打ちやすいトスを上げられなければ、セッターとしてダメだ』と言われてきました。逆に、どれだけ相手ブロックがつこうとも、自分がいちばんいいトスを上げれば、アタッカーが決めてくれる、のだと」(白井)

 

セッターとしての経験を積み重ね、成長につなげる

 

<次ページ>【仲間の感じる、白井のトスとは】

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