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埼玉アザレアでデビューの中野竜が放つ“牛若丸”の輝き

  • V2・V3
  • 2021.02.17

創造学園高(当時)のポイントゲッターの一人として名を馳せた(写真中央が中野)

 

大学生活最後の苦難を乗り越えて、Vリーグへ

 

 Vリーグは高校生の頃から、立ちたいと思っていた夢の舞台。その夢の第一歩を授けてくれた埼玉アザレアに対して中野は、「このチームに貢献したいという思いです」と言ってやまない。内定選手として合流まもない状況ではありながら、出番がくれば「若さと元気のよさを出してプレーすることで、チームを盛り上げたい」という一心だ。2度目の長野GR戦も、「第1セットを落としたことでチームの雰囲気も悪くなってしまっていたぶん、みんなを笑顔にさせたいと思って頑張りました」とフレッシュな気持ちをボールにぶつけた。

 

 そうした思いは、バレーボールができることの喜びもあって、さらに高まっている。中央大4年目の2020年はコロナ禍のため、大会は軒並み中止に。大学生活の集大成として息巻いた全日本インカレは、チームに新型コロナウイルス感染者が出たため、出場辞退を余儀なくされた。

 

 「全日本インカレに向けてトレーニングや練習を一生懸命に頑張っていましたが、大会に出られず、とにかく悔しい思いでいっぱいでした。その分、(出場が決まっていた)天皇杯があったので、そこでは同級生たちと一緒に楽しもうと思って、悔しさを乗り越えました」と中野。昨年12月11日の天皇杯ファイナルラウンド一回戦でパナソニックパンサーズに敗れる結果に終わったものの、大学での競技生活に区切りをつけ、入団が内定している埼玉へと向かった。

 

2月7日の長野GR戦で途中出場ながらチーム最多得点をマーク

 

「今はバレーボールが楽しい」。跳躍力を武器に、成長を誓う

 

 コロナ禍は2021年に入っても収まることを知らず、Vリーグでも試合の中止が見られる。リーグ戦が続く中で、どのように状況が転ぶかわからない。そんな中で感じることを、2月の長野GR戦後に中野はこう語っている。

 

 「こうして今日のように試合ができる環境が与えられている中で、ほんとうに楽しくプレーができました。バレーボールができること、今はそれが楽しいです」

 

 春になれば会社に就職し、“仕事と競技の両立”が待っているが、「それをきちんと乗り越えられる社会人になりたい」と口元をきゅっと締める。その上で、目指す選手像を聞くと、中野は言葉に力をこめた。

 

 「跳躍力が持ち味である以上、自分は“跳ばなければいけない”選手です。そして、状況に応じた対応力がなければ、空中戦を制することはできません。跳躍力と対応力を生かして、勝負どころで安定して得点を決めることができる、そんな選手になりたいと思います」

 

 アザレアの牛若丸、ここに現る――。そのように銘打たれる日も、そう遠くないはずだ。(文/坂口功将〔編集部〕)

 

長野GR戦後のコートインタビューに登場し、活躍を誓った

 

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